今回は急性相談でいただいた、お子さんの咳のケースをご紹介します。
熱は下がったものの、今度は咳と鼻づまりが始まり、夜も眠れない状態になってしまいました。
急性症状では、その時その時の変化を見ながら対応していくことが大切です。
実際のやり取りをご紹介します。
【ご相談内容】
クライアント
「急性相談をお願いします。
子どもが3日ほど熱を出していて、熱は下がったのですが、今日の朝から咳が出始めました。
片方の鼻は詰まっていて、もう片方からは少し透明の鼻水が出ています。
鼻をかんでも鼻吸い機で吸ってもあまり出ません。咳で夜中に目が覚めてしまいます。
Ars(アーセニカム)、Bry(ブライオニア)をあげてみましたが改善しませんでした。」
そこで、お子さんが咳き込んで吐きそうになる様子からAnt-t.(アンチモタート)を提案しました。
また、反応がなければIp.(イペカック)
鼻づまりが強ければPuls.(ポースティーラ)
背中をさすると楽になるならPhos.(フォスフォラス)
など、その時の状態に応じたレメディーの候補をお伝えしました。
さらに、咳は鼻水や痰が出ることで落ち着くことも多いため、蒸気を吸ったりうがいをしたりして、物理的に排泄を促すこともアドバイスしました。
翌朝
クライアント
「Ant-t.とPuls.をとったところ眠ることができ、詰まっていた鼻水も出るようになった」とご報告がありました。
ただ、朝になると再び咳が強くなったため、Ant-t.を追加して様子を見ることになりました。
ホメオパス
「眠れて良かったですね。鼻水をしっかり出し切れば終わりますから、また様子をお知らせください。」
その日の夕方、お子さんはサラサラの鼻水が出るようになり、咳は続いているものの、吐きそうになるほどではなくなっていました。
一時的に37.9℃まで体温が上がったためご相談がありましたが、詳しくお聞きすると、その後は平熱に戻り、食欲もあり、鼻づまりもなく、便も出ていました。
そこで「鼻水がたくさん出ている以外は特につらそうではない」と判断し、追加のレメディーは使わず経過をみることを提案しました。
ホメオパス
「それで大丈夫だと思います。『鼻水をしっかり出せたら治るからね』と、お子さんに伝えてあげてください。もし今晩、鼻づまりで眠れないようでしたらPuls.を1粒あげてください。」
翌朝
クライアント
「夜は咳で何度か起きたもののすぐに眠ることができ、朝には熱もなくなっていた」
鼻水と咳だけになったため、そのまま経過をみることになりました。
この後はレメディーを追加することなく回復されました。
咳はホメオパシーでも意外と長引くことがあります。
鼻水や痰が十分に出し切れていないと、なかなか終わらないことも少なくありません。
また、咳の背景に感情が関わっている場合もあります。
例えば「言いたいことがあるのに言えない」「我慢していることがある」といったケースでは、咳のレメディーを選んでも反応しないことがあります。
以前、お子さんの夜中の激しい咳に対して咳のレメディーがほとんど効果を示さなかったケースがありました。
そこで「何か言いたいことがあるのでは?」とご家族にお伝えして話を聞いてもらったところ、その子は習い事の発表会に出たくない気持ちをずっと抱えていたことが分かりました。
やっと本音を言えたその後、咳がぴたりと止まったのです。
身体の症状だけでなく、その奥にある心の状態にも目を向ける。
そんな視点もホメオパシーでは大切にしています。

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