感情はどうして生まれるのか
一面的な価値観が出来上がると、その後の人生で、ちょっとしたことでその未解決な感情が刺激され、悲しみ、恐れ、怒りなどの感情に振り回されることになります。
しかし本人はその感情が一面的な価値観から来ていることに気が付きません。
このように、小さな子供の頃の未解決な感情(一面的な価値観)が、今の急性の感情を生じさせていることがほとんどなのです。
一面的な価値観は、自分自身が持っているものです。
きっかけは例えば親の価値観の押しつけだったかもしれません。
しかし、例えば”勉強が出来ない自分はダメな人間“だという事を自分自身が受け入れ、自分に向かって自分が非難し続けたから、心が傷つくのです。
一面的な価値観への処方箋
自分は頑張らないと愛されない人間なのだと決めたのは自分です。
自分を被害者だと思っている限り自分の人生の主人公にはなれません。
①感情を自覚する
子供の頃は感情を感じると苦しいから逃げました。
けれども大人の自分は愛されなくても死なないことが解っています。
100点満点じゃなくても楽しいことがあることを知っています。
今感じているのはどんな感情でしょう
何か嫌な感じがするとか
胸が苦しくなって逃げ出したいとか
そんな風でもいいから言葉にしてみましょう
ノートに書き出してもいいですね
②価値観を探る
感情が湧きあがって苦しい時が一面的な価値観を見つけるチャンスです。
この感情はどこから来るのだろうと、不自然な価値観を探してみましょう。
あの人よりできない自分は価値が無い?
綺麗でなければ愛してもらえない?
いつも完璧でいなければいけない?
勉強が出来ない自分は価値が無い?
今よりもっと出来る自分にならないといけない?
価値観は色眼鏡に例えられます。
一度色眼鏡をかけ、ずっとそれをかけたままで生活していると、それは自分の一部となり、色眼鏡をかけていることを忘れてしまいます。
そしてその色眼鏡で色付けされた世界が真の世界だと思い込んでしまうのです。
色眼鏡をかけていると気づくためには、鏡で自分自身を見る必要があります。この鏡の役割をするのが感情であったり、病気であったり、レメディーであったりするのです。
ある価値観によって苦しんでいるなら、その価値観は本当に正しいのか、本当に自分に必用なのかと疑ってみましょう。
自分自身の気持ちをありのまま受けいれることで、この世界で生きていくことが楽になっていくでしょう。
子育ては自分の一面的な価値観を見つけるチャンスにあふれている
何かをしたから愛する、何かが出来たら愛する、という条件付きの愛をどう思いますか?
あなたは子供の頃、感じたことを安心して言える環境で育ってきましたか?
悲しい、怖い、欲しい、嫌い、まずい、痛い、寒い、暑い、
好き、楽しい、おいしい、暖かい、涼しい、気持ちいい
ネガティブな感情や感覚も、ポジティブな感情や感覚も、どれも大事な感覚です
ネガティブだと感じる子供の言葉を否定したくなったとき
自分の中にある一面的価値観を見つけることが出来るでしょう
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