最近、RSウイルスが夏に流行するようになってきたようですね。
もともとRSウイルスは、冬に流行していたウイルスでしたが、高温多湿な環境でも流行する感染症のようですね。現在流行のピークを迎えているとか。
RSウイルスで検索するとYAHOOニュースでは9月9日、13日、18日と連続してRSウイルスの記事が上がっていました。
YAHOOニュースの記事から症状などを抜粋すると
RSウイルスには、2歳までに1回は感染し(※1)、1~3%は入院となる。
(※1)堤裕幸他. 小児科診療 2018; 81:171-3.
RSウイルス感染のさまざまなパターンをとり、多くは風邪で終わる (※2)。
(※2) Mufson MA, et al. J Infect Dis 1988; 157:143-8.
RSウイルスに関して、多くの場合はそれほど怖がらなくてよい。
しかし、2歳未満の子どもがRSウイルスに感染すると、30~40%が気管支炎など、のどより下(下気道)の感染症に発展する(※1)。
そして、気管支より先の細気管支まで炎症が進み細気管支炎を起こすこともある。
入院する子どもの44%は生後2ヶ月未満 (※3)。
(※3) Hall CB, et al. Pediatrics 2013; 132:e341-8.
◆速やかにかかりつけ医へ行く症状
・息がゼイゼイと呼吸が苦しそうになる
・咳で何回も夜中に起きる
・咳込んで嘔吐してしまう
・熱が下がっても症状が改善されない
◆生後6か月未満の乳児で特に注意してほしい症状
粘っこい鼻水による鼻づまりの症状が非常に強くなることがあります。3か月未満の乳児は、口呼吸ができていません。鼻で呼吸をしているために、粘っこい鼻水が詰まっただけでも苦しくなります。
そして更に、ミルクやおっぱいを飲む時に、口もふさがってしまうと呼吸がしにくい状態となります。
保護者の方は、乳児がおっぱいの飲みが悪くなったなどの変化を注意深く観察しましょう。
◆予防法
RSウイルス感染症の予防法は、手洗い、咳エチケットなどが有効ですが、乳幼児自身が予防することは難しいです。風邪の症状のある人間がお世話をしなければならないときは、手洗いやマスクの装着などで乳児に感染させないように気をつける。
◆症状
主な症状は感染してから2~8日後に発症。発熱や鼻水などの症状が数日続きます。多くの場合は軽い症状ですみますが、重い場合には咳がひどくなったり、呼吸が苦しくなるなどの症状が出ることがある。
◆治療方法
RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は症状を和らげる対症療法
以上抜粋終わり
要するに、症状としては通常は軽い風邪くらいの症状(鼻水・鼻つまり。咳。発熱。喉の痛み。食欲不振)
通常の予防方法は手洗いうがいマスク
入院になる割合としては生後2ヶ月の赤ちゃんが全体の44%くらい
病院に行く目安の症状は、・息がゼイゼイと呼吸が苦しそうになる・咳で何回も夜中に起きる・咳込んで嘔吐してしまう・熱が下がっても症状が改善されない場合。
病院での治療としては特効薬が無く、症状を和らげる対症療法が通常の治療となっている
ホメオパシーでの対応としては
- 風邪かな?と思ったら
Acon (アコナイト) 風邪のひきはじめ・熱の出始め・咳が始まった・鼻水が出始めたなどの症状の時に
Ferr-p(ファーランフォス)熱の出始め・熱を出し切らせるために(症状を早く経過させるため)
- 悪寒がする、だるい、節々が痛い
Gels(ジェルセミウム) 寒がる、震え、関節の痛み
Rhus-t(ラストックス)30C 身体、関節の痛み
- 熱が出た
Puls(ポースティーラ) 子供が熱を出したらまず候補にあがる物。母親から離れない。しょっちゅう母を呼ぶ
Bell(ベラドーナ) 赤い顔。目がうるんでいる。熱の上がり始めに。子供の高熱のNo1
Bry(ブライオニア) 動きたがらない。動くと痛い頭痛、関節痛。喉が渇く。熱が上がりきらないなど症状の停滞
- 熱性けいれん
Cupr(キュープロム) 痙攣が治まったら口に入れてあげる。熱が出始めたら予防でさきにとっておくのも良いでしょう。
Calc(カルカーブ) 歯が生え始めている子供。Cuprが効かないときに。
- うわごと、幻覚
Acon(アコナイト)これでダメなら→Bell(ベラドーナ)これでダメならStram(ストロモニウム)
- 長引く熱
Chin(チャイナ)30C 脱水症状、体液の喪失により(下痢などで)消耗、上がったり下がったりする熱
Pyrog(パイロジェン)
Echi(エキネシア)マザーチンクチャー 500mlに10滴くらい。アルコールなので年齢に応じて量を加減してください。
- 咳、喉の痛み
Acon(アコナイト)、Bry(ブライオニア) 喉の痛みと空咳があるとき。
Phos(フォスフォラス) 朝は湿った咳で、夜になると空咳になる クループ
Dros(ドロセラ) ゼロゼロいう粘着性の激しい咳
Ant-t(アンチモタート) 粘着性の痰を伴う咳
Hep(ヘパソーファー) 喉の痛みと声枯れ。夜中過ぎから朝のクループ
Carb-v(カーボベジ) 呼吸困難、チアノーゼ
Ars(アーセニカム) 夜中の咳、起き上がってまっすぐに座らないと治まらない咳。
⑧鼻の問題
Puls(ポースティーラ)30C 黄緑色の鼻水、夜に鼻がつまる、中耳炎になりやすい
Nat-m(ネイチュミア)30C 卵白のような、水のような鼻水
Kali-bi(ケーライビック)30C 粘着質で黄緑色の鼻だれ、副鼻腔炎
ホメオパシーin Japanという本をお持ちでしたら、P204からのレパートリーという項目には症状ごとに合うレメディーが書かれています。レメディーを選ぶときの参考になさってください。
ホメオパシーのレメディーは薬のように症状を止めるために使いません。
自己治癒力を触発することで、自分の力(自己治癒力)で症状を安全に出し切って本物の免疫を獲得するために使います。
例えば一番間違えやすいのが咳の症状に使うときです。
咳を止めようとしてレメディーを選ぶとうまくいかないときが有ります。
なぜ咳が出ているのか、を考えて、大抵鼻水や痰が出したくて咳が出ているわけですが、鼻水や痰が出せたら咳はおさまることが多いです。鼻水や痰を出すためにお手当(例えばお湯を沸かして蒸気を吸わせる、赤ちゃんなら鼻水を吸い取り器を使ってみるなど)をしながらレメディーを選ぶと良いですよ。
養生のポイント
熱があるとき、炎症があるときは糖分をひかえる。特に精製された砂糖は体を冷やします。自己治癒力を出し切るためには温めて、早く出し切らせることが大事
食欲が無いときは無理に食べなくても良い。水分やミネラルが不足しなければ食べない方がその分回復に力が使えます。食べるならおろしたリンゴや味噌汁等がいいでしょう。
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