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風邪…その他感染症

感染性胃腸炎、特に冬に流行する物・症状の特徴とホメオパシーでの対処方法

感染性胃腸炎は「胃腸風邪」とも呼ばれます

ウイルスや細菌によって胃腸が炎症を起こしてしまう病気です。

胃腸風邪には細菌性のものとウイルス性のものがあり、夏に多くみられるのが細菌性の胃腸風邪で、汚染された食べ物や、不衛生な場所から細菌を拾って感染します。

寒くなり空気が乾燥した冬になると、ウイルス性の胃腸風邪が流行ります。

ノロウイルス

ノロウイルスは生牡蠣などからの感染が有名で、感染者の嘔吐物から空気中にウイルスが放出され、それを吸い込んだ人にも感染していきます。大勢の人が集まる食堂や、ホテルや旅館等で集団感染したという報告もあります。

ロタウイルス

乳児や小さい子どもに多く発症しますが、乳児の便から大人が感染することもあります。

水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。

白い色の便が出ることがあるのが特徴です。

脱水症状が他の細菌性下痢症に比べ発生しやすいです。

最も重症化しやすいのは6ヶ月から10歳の乳幼児・小児や高齢者、あるいは免疫不全症患者です。幼少期に獲得する免疫により、ほとんどの成人はロタウイルスに抵抗力があります。

アデノウイルス

アデノウイルスは夏の感染症のプール熱のウイルスでもあります。

扁桃腺が腫れ赤くなったり、目が充血して高熱が続くこともあります。

ロタウイルスと同様に乳幼児に多く感染します。

ウイルス性の胃腸風邪の場合、感染してしまった場合はウイルスを退治する薬はありません。

病院では基本的に対症療法が指示されますので、安静にしながら様子を見ることになります。一番気をつけるべき事は、脱水症状です。脱水症状対策として0.9%の塩水(100 mLにミネラルを含む塩0.9gを溶かしたもので、いわゆる生理食塩水です)を作って人肌に温めて飲むと良いでしょう。(ここにレメディーを一緒に入れてちびちび飲んでも良いですよ)

基本的に冬の感染性胃腸炎は1週間も経てば回復することが多いようです。

厚生労働省のホームページには、ノロウイルス感染もロタウイルス感染も、下痢止め薬(止しゃ薬)は病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいと書かれています。

 

ホメオパシーのレメディーを症状に合わせて選んで使うと、自己治癒力が高まることで排出が早まり、多くの場合症状が早く経過します。

ホメオパシーでは病名からではなく、そのときの症状をよく観察してレメディーを選びます。

症状に一番近いと思うレメディーを選んだら、1粒舌の下でゆっくり溶かしてみてください。

ホメオパシーのレメディーは、症状が急性で激しいほど早く作用します。

なので、例えば吐き気の酷いときにレメディーを1粒口に入れて、10分ほどしても症状に変化が無ければレメディーが合っていない可能性があります。

その場合、症状をもう一度よく観察して選んだ他のレメディーを口に入れます。

症状に合っているレメディーが選べると、吐く必要があるときはすぐに吐くことが出来ますし、吐く必要場もう無いときは吐き気が治まるでしょう。

子供は自己治癒力が高いので、レメディーが合っていたときは眠ってしまうこともよくあります。

 

吐き気・嘔吐・下痢のレメディーはたくさん有りますので、レパートリー(実際の症状から最適なレメディーを見つけるための辞典のような物です)の載っているホメオパシーの書籍を参考にされると良いです。

例えばホメオパシー出版の「ホメオパシーin Japan」にはP220に下痢について、P223には吐き気・嘔吐について載っています。

代表的なレメディーを簡単に抜粋します。

 

嘔吐・下痢のレメディー

Ars(アーセニカム)

下痢と同時に吐き気もある。食中毒のNo1レメディー

Chin(チャイナ)

脱水症状、体液の喪失により消耗している。周期的に上がったり下がったりする熱

Ip(イペカック)

吐き気、嘔吐、吐いても楽にならない。喉が渇かない。

Merc(マーキュリー)

寝汗がすごい。分泌物や息が臭い。極端な寒がり暑がり

Sanic(サニキュラアクア)

不機嫌、汗が臭い

Verat(バレチュームアルバム)

冬季乳幼児下痢症No1

 

実際に我が家での感染性胃腸炎のときに、どんなふうにレメディーを使ったか、を簡単にご紹介します。

 

始まりは夫から。

飲み会から帰ってすぐに吐いてしまい、次の日も吐き気が続き起き上がるのもしんどい状態でした。

最初は飲みすぎたのではないかとNux-v(ナックスボミカ)30Cをあげたのですが、さほど効果が無く、次の日も水を飲んでも吐く状態でした。

夫はそんなに飲んでいないのにおかしいと言うので、食中毒か、胃腸風邪の可能性を考えてArs(アーセニカム)30Cを1粒口に入れましたが症状は和らぎません。

吐いても楽にならないという特徴からIp(イペカック)30Cを1粒とったところ、突然楽になり、10分後には眠っていました。

大人でも最適なレメディーを選ぶことが出来ると眠ってしまうことがあります。

次の日の朝、こんどは私が無痛の下痢が何度も起こり、すごい寒気が背中を這い上がる感じになりました。

この寒気で夫も私も感染性胃腸炎かもしれないと思いました。

寒気がして立っているのもつらいことからジェルセミウム

お腹を壊した時の私の定番レメディーArs(アーセニカム)30Cを一粒とりました。

その後布団に入り、すぐに眠ったようで気がついたら2時間たっていました。

この後さらに2時間寝て、夕方には子供たちの夕飯の支度できました。

このときは夫も私も疲れが溜まっていたのでしょう。

子供たちは感染しなかったようで、お腹を壊すことはありませんでした。

風邪もそうですが、かかる人とかからない人がいるのはどうしてでしょう。

例えば疲れていたり、体が冷えたりすることで免疫が下がって感染しやすくなります。

心が疲れていて、自分を責めたり、人に認められようと頑張りすぎたりすることからも病気になります。

また、食事や排泄の乱れによって老廃物がたまり、老廃物を排出するために感染症にかかることもあるのではないかと思います。

病気は体からのメッセージです。

病気になったときが、それまでの生活や考え方が現在の自分に合っているのかを見つめ直す絶好の機会なのです。

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