WEB予約
お問い合わせ
08051153750
アクセス

風邪…その他感染症

咳のレメディーとマイコプラズマ肺炎

咳について

咳にレメディーがなかなかヒットしないとよく相談されるので

咳についてレメディーを選ぶこつをよく講座でお話しするのですが、

一番は“咳を止めようと言う目線で選ばないこと”です。

咳がなぜ出ているか、どのような咳か、にまず目を向けましょう

空咳なら乾燥していて咳が出やすくなっているかもしれないし

そういうときは水にBry(ブライオニア)を入れて水分を摂ったり、

部屋を加湿してみると良いですし

風邪の引き始めだから、ということなら、

Acon(アコナイト)をとってみるのが良いでしょう

ゼロゼロと湿っぽい音がするなら鼻水や痰を出したいから出ている可能性が高いので、

咳の代表的なレメディーのDros(ドロセラ)やAnt-t(アンチモタート)で落ち着かない場合、

Puls(ポースティーラ)やKali-bi(ケーライビック)をとって

蒸気を吸わせたりして鼻水や痰を出しやすくしたり

赤ちゃんなら鼻水を吸って出してあげると咳が落ち着きます。

夜中に起こる咳で眠れないときは

上記の方法をやってみてそれでも落ち着かない場合、

レメディーは夜に悪化するという特徴のあるものがヒットしやすいです。

Ars(アーセニカム)不安や恐怖があって、深夜0時以降に悪化する。肺が焼けるように痛む。

Hep(ヘパソーファー)真夜中過ぎから早朝におこる咳

Sulph(ソーファー)鼻水や痰がなかなか出ないときに。

(SulphやHepを使うのは症状の辛いときだけ、1日に1~2粒にしておきましょう。また、何日も続けて使うと好転反応が出やすいレメディーですので、2~3日使っても効果が無いときはホメオパスに相談しましょう。)

このほかにも「ホメオパシーin Japan」のレパートリーの咳の項目には

Ip(イペカック)咳で吐いてしまう、痰でオエッとなる

Sep(シイピア)痰のからむ咳、

Lach(ラカシス)喉に何か詰まっているような感覚、睡眠で悪化

Phos(フォスフォラス)気管支炎や咽頭炎になるほどの咳

などが上げられています。

咳の症状をよく観察して、レメディーを選んでみてください。

これかな、と思うレメディーのマテリアメディカを読んでみて、症状に合っているか確認してみると、より良いでしょう。

本をお持ちで無いときはネットを使って、症状で検索するのも良いですよ。

 

マイコプラズマについて

マイコプラズマは正式には「Mycoplasma pneumoniae」という名前の微生物。細菌より小さく、ウイルスより大きく、細菌にもウイルスにもない性質を持っていますが、分類上は細菌です。

細菌には、体を保つために外側に細胞でいう膜のような壁がありますが、マイコプラズマには細菌のもつ壁がありません。

ペニシリン、セフェム系などを代表とする抗菌薬の多くは細菌にある壁を壊して細菌を殺す作用を持ちますが、これらの抗菌薬では壁の無いマイコプラズマに対して全く効果がありません。

通常効果のあるのはマクラロイド系やテトラサイクリン系のうち、副作用の少ないマクラロイド系が多く使われます。

2000年にマクロライド系抗生物質への耐性菌株が日本の研究者により分離されて以降、耐性率は上昇を続けており、また世界的にも増加を続けています。

2011年の北里大学の調査では、マイコプラズマの80%が抗生物質耐性菌株と報告されているそうです。

最近ではマイコプラズマに限らず、抗生物質耐性菌が増えすぎたため、厚生労働省がウイルス性の風邪などに抗生物質を処方しないように啓発をしています。11月初め頃にNHKのニュースでもやっていましたね。

ここで耐性菌にかかったらどうしよう!と恐怖に思う必要は、普通に健康な人であればそうありません。

生活リズムを整えて、しっかり寝てしっかり栄養を摂って、愚痴や悩みは小さいうちに誰かに相談していたら免疫力は下がりません。

また、ホメオパシーのレメディーには病名は関係ありませんし、自己治癒力を触発する物なので、抗生物質が効かない細菌だろうが効く細菌だろうが関係ありません。

問題は今、どんな症状を出しているか、です。

 

マイコプラズマ肺炎の初期症状は風邪とよく似ています。

全身の倦怠感、頭痛など。

これらの症状が現れてから3~5日後から、咳が出はじめるのが一般的。

主な症状は ノドの痛み、鼻水、鼻づまり、発熱……37℃程度の微熱から39℃以上の高熱、咳、痰のからむ咳(解熱しても1ヶ月近く続く症状)。

喘息がある人は喘息の悪化、喘鳴(ゼイゼイ・ゴロゴロ・ヒューヒューといった呼吸)、呼吸がしにくい呼吸困難です。

マイコプラズマは主に気道に感染します。呼吸系に感染すると、上気道炎・咽頭炎・気管支炎・肺炎になります。特に、肺で増殖するので肺炎を起こしやすく、マイコプラズマ肺炎と呼ばれます。

 

人から人へ、咳、痰、唾などで飛沫感染するので、マスクや手洗い、うがいなどが一般的な予防法です。

発症年齢は8~9歳がピークで、学校や会社など集団生活している環境で感染が拡がる事が多いようです。

ただ、感染力はウイルス性のいわゆる風邪ほどではないようです。

学校などでの短時間での暴露による感染拡大の可能性は高くなく、友人間や家族間での濃厚接触によるものが多いと考えられており、地域での感染拡大の速度は遅いようです。

マイコプラズマ肺炎を疑って受診する目安は、60歳未満であること、特に持病がないか、あっても軽い、強いせきが2~3週間以上続く、たんが出ないことの4つだそうです。

 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

新着記事