レメディー同士の相性があることは、日本ではあまり知られていないと思います
Apisのすぐ後にRhus-tを使うと悪化が起こります
逆も同じです。Rhus-tのすぐ後にApisを使うと悪化が起こります
好転反応ではないです。悪化です
こうなったときはすぐにホメオパスにご相談下さい
レメディーを解毒するという方法があります
とても分りやすい事例に出会いましたのでご紹介します↓
クライアント
「10歳の娘、蕁麻疹が全身に出て痒がっています。
Apisをのませても変化なかったので、Rhus-tをとらせたら腫れがひどくなったようです。どうしたら良いでしょうか?アドバイスお願いします。」
ホメオパス
「直前に食べた物は?」
クライアント
「数日前に手作りのチーズケーキを食べた後から痒いと言い始めました
今日になって膨疹の蕁麻疹になって痒がるので、Apis30Cを1粒あげましたが変化が無く、Rhus-t30Cを1粒あげたところ膨疹が全身に広がりました」
ホメオパス
「普段から乳製品や他の食べ物にアレルギーはありますか?」
クライアント
「ほとんどありません。牛乳でおなかを壊しやすいと言うことはあります」
ホメオパス
「なるほど、チーズケーキを食べる前から下痢をしていませんか?」
クライアント
「そういえば便が緩かったと言っています」
ホメオパス
「なるほど、アレルギーと言うより、このところの寒暖差で胃腸が弱ったところに消化が苦手な乳製品をとったから蕁麻疹が出たのかもしれないですね
痒みはどうすると改善しますか?」
クライアント
「冷やすと少し楽になるようです」
ホメオパス
「なるほど、では、Rhus-tを解毒できるレメディーの中で、症状に当てはまるBell30Cを1粒とってみて下さい」
次の日の朝
クライアント
「昨夜はありがとうございました。
あの電話の後、すぐにBell30Cを1粒あげましたら、発疹がみるみる引いていくのが分かり、安心しました。
しかし夜中に痒がって、鼻も詰まり、寝付けなくなったので、Bell30Cをもう一度あげました。
しばらくつらそうにしていたのでイトオテルミーもかけてみました。
程なく寝まして、今朝もゆっくり起きてきたら蕁麻疹は消えていました。
目の周りのむくみがありますが、ぷっくり腫れたものは現在ももうありません。
排便も午前中に2回、柔らかめだったそうですが、下痢ではありません。
食欲もあり、よく食べています。
しばらくはお腹に優しい食事を摂らせます。
相談して良かったです、即座にご対応くださりありがとうございました。
今回のようにNGな組み合わせなどよくあるのでしょうか?割と気軽に使ってきましたが、もう少し慎重に選んだり学びが必要なのかな、と反省しています。」
ホメオパス
「Rhus-tを解毒で正解でしたね、良かったです
テルミーも組み合わせて、素晴らしいケアだと思います。
レメディーのNGな組み合わせは他にもあるのですが、ApisとRhus-tが一番一緒に使ってしまいがちな組み合わせかもしれません
これはホームケア用のホメオパシー本に書いてないので、ほとんどのユーザーさんはご存じないかもしれないです」
クライアント
「ぜひSNSで注意喚起して下さい、皆さんのお役に立てたら幸いです。
ラストックスを摂った後、みるみる症状が悪化したので、これは何かやってしまった(汗)!私には手に負えない!
と思い、杉浦さんがインスタで急性相談を載せられていたのを思い出し、思い切って相談してよかったです。面識が無い人にもこのように窓口を開いてくださっていることに感謝です。」
ホメオパス
「〇〇さんの、申し込みのメールに書かれた文章が的確だったので、これはまずいと知ることが出来、すぐに連絡できました。素晴らしい観察力ですね。母は偉大です」
《レメディー選択解説》
Apisのすぐ後にRhus-tを使うと悪化を起こしますし、
Rhus-tのすぐ後にApisを使っても同じく悪化を起こします
この2つはかゆみによく使うレメディーです
この2つの大きな違いは基調(症状がどうしたら悪化して、どうすると改善するか)です
Apisは冷やすと痛みや痒みが改善します
Rhus-tは温めると改善するという特徴を持っています
今回のケースは基調を考慮に入れないでレメディーを選んだためにRhus-tをApisに続けて使ってしまい、悪化を起こしたというものです
このお母さんは、素晴らしい観察眼の持ち主です。
お子さんにRhus-tをあげるとみるみる蕁麻疹が広がって、これは手に負えないと判断し、ホメオパスに連絡されました。
悪化してすぐでしたので、解毒レメディーをとったらすぐに改善していきました。
悪化してさらにいろいろレメディーをあげたりしないで相談してくれたのが良かったのです。
観察は本当に大事です!
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