今回のテーマは「のど風邪」ということで、一般的な溶連菌急性感染症による急性咽頭炎は、小児の咽頭炎の15〜30%、成人の5〜10%を占めるということで、溶連菌感染症の症状もあわせてレメディーの使い方を解説していきます。
溶連菌感染症は私にとって思い出深いものです。
私をホメオパシーの道にたどり着かせてくれるきっかけになったものと言っても過言ではないからなのです。
息子が保育園年少の頃、溶連菌感染と診断されて抗生物質を処方され、10日間飲ませている途中から夜尿の症状が現れました。
毎日、大量でおむつから漏れてしまうくらいの量です。
この状態が2年以上続き、病院に頼るのをやめ、自然療法で治す決心をし、初めに試したホメオパシーで完治しました。
あまりに劇的に夜尿が止まったのでびっくりして、ホメオパシーを勉強し始めたというわけです。
Wikipediaなどからの情報によると
溶連菌感染症はA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)によって起こる感染症の総称で、猩紅熱もこれに含まれます。咳などによる飛沫感染が主です。小児から大人もかかります。
溶連菌感染症の主な症状は発熱と喉の痛みで、その他、頭痛・腹痛・吐き気・鼻づまりなどを伴うことも少なくないが、咳や鼻汁などの症状は少ないです。
咽頭が明らかに赤くなり、口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)の腫れ、前頚部リンパ節が腫れて痛むことが多い。
乳幼児では典型的な咽頭扁桃炎の症状とならずに、軽い発熱が長く続いたり、全身のリンパ節の腫れが見られたり、鼻水が出ることもある。
猩紅熱では赤くて細かい発疹が全身に出ます。口の周りだけ発疹が出ないのが特徴的です。舌が最初は白い苔で覆われていて、4~5日で苔がとれて真っ赤で赤くブツブツがある「イチゴ舌」になります。
溶連菌感染症の治療の第一選択はペニシリン系抗菌薬(ベンジルペニシリンが理想だがアモキシシリンが一般的)の投与であり、通常は内服治療が可能。咽頭痛などのために内服が困難な場合、抗菌薬の筋注または点滴静注を行う。ペニシリンアレルギーのある患者にのみ、マクロライド系(クラリスロマイシン)を使います。リウマチ熱(心炎、多関節炎など)の予防のため、計10日間の服用が必要。
以上引用終わり
溶連菌感染症は細菌感染なので抗生物質が有効なのですが
私の息子は溶連菌感染症を抗生物質でおさえても何度か感染しました。
ホメオパシーのレメディーで対応して以降、かかっていません。
ホメオパシーでは病名はあまり重要ではありません。
症状からレメディーを選ぶので、やるべきことは出ている症状をよく観察することです。
喉の痛み・・Bell、Acon、Apis、Bry、Hep、Lach、Merc、Phos、Sil
発疹・・Nit-ac、Rhus-t、Sulph
発熱・・Acon、Bell、Ferr-p、Puls
鼻詰まり・・Puls、Kali-bi
喉の痛みのレメディーごとの特徴は以下のものです。(参考文献・・ホメオパシーin Japan)
・高熱があり、顔も喉も赤く熱をもち、喉が腫れて飲み込みにくく、ズキズキ痛むとき。溶連菌感染の主要レメディーです・・・Bell(ベラドーナ)
・風の初期・熱の出始め。喉が渇いて焼けるような喉の痛み・・・Acon(アコナイト)
・喉が赤く腫れてズキズキ痛む。熱が上がり続ける・・・Apis(エイピス)
・喉の痛みと渇きが酷く、水をほしがる。動きたがらないのが特徴・・・Bry(ブライオニア)
・喉の痛み。喉が詰まったような感覚。特に液体が飲み込みにくい・・・Lach(ラカシス)
・夜中に悪化する。・・・Ars(アーセニカム)
・喉の痛み。ヨダレが多い。口臭がある。リンパ腺の腫れ。大量の発汗・寝汗・・・Merc(マーキュリー)
・喉に膿がたまるような炎症。喉の痛みで唾液を飲み込むのもつらい。Hep(ヘパソーファー)
・咳が酷く、長引くことからの喉の痛み・・・Phos(フォスフォラス)
・喉に何か引っかかっているような感じ。むずむずして痛みがあるとき。・・・Sil(シリカ)*Silは体内の異物を押し出そうと自己治癒力を働かせる力が強いです。体内にペースメーカーやコイルなどを入れている方は注意して使用してください。
溶連菌感染症にはこれ以外にノゾース(病原体を含む組織から作られたレメディー)が有効です。
(参考文献・・ホメオパシー的予防)
Scarlatinum(Scarl)スカーラティーナム(猩紅熱)・・・猩紅熱、溶連菌感染症の主要レメディー。喉の炎症、痛み。血尿、蛋白尿を伴う腎炎。蕁麻疹。関節痛。浮腫む傾向
Streptococcinum(Strept) ストレプトコカイナム(連鎖球菌)・・・猩紅熱、溶連菌感染症の主要レメディー。飛蚊症。副鼻腔炎になりやすい人。ひどい扁桃炎と喉の痛み。癇癪様の発作。吐くほどの頭痛。筋肉痛、手首と手の小関節のリウマチ。
BellとScarlatinumとStreptococcinumは予防にも使うことが出来ます
予防法① Scarlatinum200CとStreptococcinum200Cを1粒ずつ口に入れて舌の下でゆっくり溶かし、5分したらもう一度1粒ずつおなじようにとります。
これを3日間続けます。
予防法② Bell200Cを流行している期間1日に1粒とる。
レメディーをとるタイミングは、「症状が辛いとき」です
症状に一番近いレメディーを選ぶことが原則です。
レメディーをとる間隔やポーテンシーの選び方、とる間隔など細かい部分を知りたいときは「ホメオパシーin Japan」のP70~76に詳しく書かれていますので参考にしてみてください。
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