ホメオパシーのレメディーは体の不調だけでなく、心の不調に対しても使うことが出来ます。
例えば1つの例として
「実家の母に、誕生日のプレゼントが無かったと文句を言われました。この気持ちを何とかするレメディーを教えてください。」
というような質問をよくいただきます
さて、人は同じ状況でも、それぞれ違う受け取り方をしますから
この例の状況でも人によっては
悲しみがわいている人
怒りがわいている人
がっかりする気持ちになっている人
憎しみがわく人
感じ方はいろいろでしょう
なので、ある状況から感情がかき立てられて辛いとき
どのようにレメディーを選んだら良いのか分らないときは
単純な感情
怒り、悲しみ、恐怖、驚き、心配、ねたみ、嫉妬、
など、今自分はどの感情を感じているのか、分析してみるのです
そうすれば、たくさんあるレメディーの中から、ぴったりのレメディーを選ぶことが出来るでしょう。
さて、今回は怒りのレメディーについてご紹介します
当てはまる物はあるでしょうか
怒り・東洋医学の五行の考えを元に考えていきましょう
怒れば・・気は上昇
日本語の中で生きている表現・・「カッとなって気は逆上」
人は思うことができなかったり、不合理なことに直面すると,怒ったり気が逆上したりするが,これが過度になると肝を傷つけるとされている。(素間:陰陽心象大論)
陰血が消耗すると肝火が盛んになり、刺激をうけるとすぐ反応する。
だから、陰が欠けて火の盛んな人はすぐ怒りやすい。
怒は肝臓に生じるだけでなく,他の臓器にも生じるのである。(張氏知経,疾病類二十
感情に対するホメオパシーのレメディー
Anacardium (Anac) (アナカーディアム・マーキングナッツ)
二つの自己(意志)がある
選択できない、決められない
大食漢(たべることで好転する)
暴力的(虐待を受ける、虐待する)
感情の麻痺、記憶の低下
Antim-crud (Ant-c) (アンチモニュームクルーダム・硫化アンチモン)
不機嫌、見つめられたり触られたりすることが嫌い、怒りっぽい
大食漢(でも食べることで悪化)
皮膚の問題(とびひ、ヘルペス・ウオノメ)と爪の問題
Cina (シーナ・除虫草)
疳の虫、不機嫌(小児の顕著な特徴)
触られる、優しく扱われる、見られることへの強い嫌悪
鼻をほじる、又はさする。鼻くそを食べる
Cham ( カモミラ・カモミールギク)
痛みに過敏。非常にイライラしていて怒りっぽい。何をしても満足しない 気難しい いつもかまってらいたい 抱っこをせがむ子供。
午後9時~悪化、乳歯の生えるとき。刺激物をとったときに悪化、抱っこで好転
Causticum (Caust) (コースティカム・水酸化カリウム)
全ての不正に我慢できない、権力への抵抗、理想主義、革命的
とても同情的 同情から泣く
麻痺疾患(顔面、膀胱、声帯、筋肉など)
Tarentula(Tarent) (タランチュラ・毒蜘蛛)
極度の落ち着きのなさ 動かずにはいられない
舞踏病、多動(たえず手や足を動かしている)、チック症
音楽やリズム(踊ること)で好転
外気への欲求、触られることを嫌がる
苦痛を軽減させるために左右に転げまわる
異常な性的興奮
香辛料をふんだんに使った食物を切望する。冷たい水をたくさん飲みたがる
精神症状は短気で攻撃的、興奮を制御できない。ずる賢い、狡猾、巧妙。突然走り出したり、動きが速い。
Staphysagria(Staph) (スタッフサグリア・ヒエンソウ)
刃物による切り傷(手術の傷の回復に)。とにかく体と心の切り傷に
精神面では屈辱を受けたとき、プライドを傷つけられたときのNo1レメディー
憤慨、怒り、傷ついた心を抑えている、表現しない。
内面では深く傷ついている。怒りを噴出することで好転しますが、慣れてないので大爆発することもあり。
触られることに敏感、他人の無礼さに敏感、心に土足で踏み込まれた気分、誰かに操られているがそれを止められない時、「なんで私だけが」「いつも私ばかりいやな目に合う」と常に思っている。
他にも、肝臓のレメディーであるNux-vも怒りによいレメディーであると言えます。
さて、いかがでしたか?
次回は悲しみのレメディーについて解説します
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